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爽やかだったり、鬱だったり。ええ、そううつってやつです。 苦節9年、2014年にやっと、正式に双極性障害の診断が下りました。 鬱とフラットをラピッドに繰り返して、滅多に「爽」や「軽躁」になりません。
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幸いなことに、専業主婦として夫に養われている私。
子供の進学の為の費用が足りないが、私は就労不能なので、障害者年金を申請する予定だ。
(どのように就労不能かは、説明すると長くなるので省くが、1年数カ月前に、「永久に就労不能」という結論に、自分の中で達した。)

私は10代の時から、こだわりを持って「将来は専業主婦になりたい」と希望してきた。
しかし、私が願ったのは就労可能な専業主婦だ。家事育児に専念するつもりながらも、家計がピンチになって、そうも言ってられなくなった折には、やはり働く必要に応じようと考えていた。

実際、結婚して1年後から、最初の子を妊娠するまでの間は、ファストフード店でアルバイトしていた。この時は、別に家計がピンチというわけではなかったが、働けるうちに働いて将来に備えて貯金しておこうと思ったからだ。
その後、いわゆる子育て期には、専業主婦であることが自然だと思えたので、何も考えず家事育児に専念していれば済んだ。
しかしやがて、子供が大きくなってくると、働きに出る人が増え、焦りを感じ、その後実際に学費の面でピンチが迫ってきた。
しかし今の病状では、まだ家事さえきちんとこなせるようになっておらず、ましてや仕事など無理に決まっている。

そんな私であったが、以上は序論で、言いたいのは私のアイデンティティの変化についてだ。
10代の頃から専業主婦を希望していただけあって、結婚してから数年(あるいはもっと)は、私のアイデンティティは、家庭内で色々工夫して、安らげる室内や家庭を作り出すことだった。

しかし最近では何故か飽きが来てしまった。理由の1つは、成長してきた子供達が、私に期待するものが、安らぎの提供だけではなく、他の面のウェイトが大きくなってきたからだろう。他の面とは、尊敬できる、有能な面がある、ということである。

しかしこの病状では、基本的に、物事を有能にこなすことはできない。
そんな私の、新しいアイデンティティになる可能性のあることは、このようにブログに文章を発表するなど、頭や言葉を使う活動だ。

漫画『綿の国星』の中に、「お母さん」が、「そうだ、小説でも発表してみようかしら」と思い立ち、心ここにあらずで、家事がおろそかになりそうになるシーンがある。チビ猫が、「また 話が ネギ(すれ違い)に なっちゃうかなあ」と思う、あの部分だ。
この部分、10代の時に読んだ時には、何も引っかかるものがなかった。
ところが、主婦初期には、「お母さん」に反感を覚えた。私が、やりがいのある仕事として取り組んでいる普段の家事、大切な日常生活に、この人は、新鮮味を感じなくなり、もっと大切な自己実現があるかもしれないなどと心迷うなど、愚かだと思った。
しかし、考えてみれば、この人は、末子(1人っ子かも)が既に18歳、チビ猫の世話も決して人間の幼子を育てるような精神的重圧に満ちたものではないはずだから、あのようなことを考えても、決して主婦として母として無責任ではないと、今は思える。

私自身にしても同じだ。
ただ、後ろめたい点はもちろんある。病気で、家事も満足にはできないのに、その他の活動をして、いっそう家事がおろそかになってしまうのはまずい。
そして思うのは、収入を得るための活動であれば、家事がいっそうおろそかになるとしても、まだ分かるのだが、たかが、自己実現というカッコいい名前をつけただけの単なる趣味に時間を費やすのはいかがなものかと。

しかし、私のアイデンティティが揺らいでしまうと、病状の改善を妨げることもまた事実だ。

これを解決するウルトラCが、障害者年金ではないかと閃いた。
これを貰うことで、家計を助けることができ、「専業主婦ではなく就労して家計を助けなければ、家事の手抜きは許されない」というプレッシャーから解放される。
家事の手抜きが、許されないわけではなくなれば、こうして文章を書いて自己実現し、それをアイデンティティとし、子供達にも尊敬されるような自分でいられる。
問題解決だ。
願わくば是非、申請が通って欲しい。
子供達の勉学への芽を摘まず、進学の夢がかなって欲しい。

あ、家事の手抜きをするといっても、今よりもひどくはしないです。病状が良くなっていく分、家事をもっとちゃんとするというだけでなく、ブログ等の執筆にも多少は充てるというだけで。

というわけで、お洗濯、お洗濯っと。
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